CASE STUDY
食品メーカー:新商品開発の事例
【新商品開発の事例】
新ターゲット探索によるアイデア創出の突破口
背景
クライアントである食品メーカーでは、これまで特定カテゴリーにおいて、平均的なユーザーやボリュームの大きいポテンシャル層を中心にリサーチを行ってきました。
しかし、従来の枠組みの中では新たな商品アイデアが生まれにくく、開発の方向性に行き詰まりを感じるようになっていました。
課題
既存の知見や定量的データは蓄積されている一方で、その延長線上にあるニーズでは市場を動かす革新が起こりにくいことが明らかに。
「これまで見てこなかった層」「極端な価値観をもつユーザー」から新たな示唆を得る必要があると考えられました。
そこで着目したのが、カテゴリーのエクストリームユーザー(極端な使い方・こだわりを持つ生活者)。
彼らの行動や価値観の中に、次世代の商品開発に活かせるヒントがあるのではないか、という仮説のもと、アプローチを再設計しました。
仮説構築・ブレストフェーズ
リサーチ設計の前段として、開発担当者・マーケティング担当者を交え、以下の観点からディスカッションと仮説立案を実施しました。
- どの層を「エクストリームユーザー」とみなすべきか
- エクストリームユーザーだけでなく、周辺ユーザーの視点も加える必要はないか
- 現状の行き詰まりは、企画段階によるものか、それともアイデア選定段階によるものか
- 今後活用を検討している自社シーズ(技術・素材など)はあるか?
この整理により、調査の焦点を「誰に」「何を聞くか」に明確化し、目的志向型のリサーチデザインを構築しました。
こうして生まれた仮説や観察ポイントは、後続の調査設計やアイデア創出における大切な指針となります。
Solutionソリューション
定量・定性の両面から段階的に探索を行い、アイデア創出に向けた一連のリサーチ&ワークショップを設計しました。
Web定量調査:アイデアのヒント探索
一般生活者を広く対象に自由回答中心のWeb調査を実施。
カテゴリーへの関与度や価値観の分布を可視化し、 「誰に向けてどんな価値を提供すべきか」を明確化。
こちらの調査は、より詳細な定性調査への仮説立てにも活用され、後のデプスインタビューやワークショップでの議論に深みをもたらしました。
ワークショップ(第1回):ターゲット再定義
定量調査の結果をもとに、カテゴリー・インサイトを抽出。
開発・企画担当者とともにワークショップを行い、新たに開拓すべきターゲット・プロファイルを設定。
N=1インタビュー(デプスインタビュー):深掘りによる発見
設定した新ターゲットを対象にデプスインタビューを実施。
カテゴリーに対する意識や利用シーン、価値観・行動を多面的に分析し、開発のヒントとなる“エクストリームな発想”を抽出。
ワークショップ(第2回):アイデア創出フェーズ
定量・定性データの知見を統合し、チームで発想を拡張。
生活シーンや行動と自社シーズの接点を見つけ出し、複数の「商品アイデアのタネ」を具体化。
ここで生まれたアイデアは、その後のコンセプト開発やプロダクトデザインの基盤となります。
成果
- これまで想定外だったユーザー層の行動・価値観を可視化。
- 「ターゲットの再定義」と「新商品開発の方向性」が明確に。
- ワークショップを通じて、開発チーム全体の発想が拡張し、 社内のアイデア創出プロセスにも好循環が生まれた。
結果として、既存調査では見落としていた潜在ニーズを掘り起こし、次期商品の具体的なコンセプト開発へとつながりました。
ポイント
- 抽象的なターゲット層でも、仮説立案→検証→ワークショップを通じて具体的な示唆に変換
- 定量・定性調査の情報を組み合わせ、生活者の深層心理や行動パターンまで把握
- 調査結果をすぐにアイデア創出に活かせるプロセスを提供
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