株式会社ジャパン・マーケティング・エージェンシー
企画部 アシスタント・ディレクター 梶山賢一
12月に入り今年も残りわずかとなった。仕事はもちろん、忘年会や大掃除など、何かと忙しくなる季節だ。月末にはクリスマスが控えており、今年も街はクリスマス気分に包まれるだろう。彼氏・彼女のいる方はある意味一番楽しい時期かもしれない。そこで今回は、クリスマスからイメージされる言葉はどんなものがあるのか、ツイッターで分析してみた。

■分析対象: 「クリスマスといえば」という単語を含むツイッター。
■対象期間: 2014/11/24~12/2
■対象件数: 746件
■分析ソフト: 株式会社プラスアルファコンサルティング『見える化エンジン』

≪考察インデックス≫
 1.クリスマス気分が盛り上がるのは12月になってから
 2.クリスマスと結びつくイメージとして「ケーキ」「サンタ」が上位に挙がっているが、
   「シュトーレン」など新しい傾向も見られる
 3.音楽や映画などの文化的活動との結びつきも強い
●12月にならないとクリスマス気分にはなりにくい

 図1は、対象期間の投稿数を時系列で表したグラフである。
図1 時系列グラフ 
テキマイ_クリスマス時系列グラフ.jpg
11月下旬では80件前後で推移していたが、12月に入ったとたん、倍の投稿がされていることがわかる。クリスマス気分が盛り上がるのはやはり12月に入ってから、ということのようだ。
クリスマスのイメージは「ケーキ」「サンタ」の他、「シュトーレン」も挙がっている

図2は、今回の検索ワードである「クリスマスといえば」という単語(文字列)に係る係り受けを2段階まで図示したもの。ここでは「単語マップ」と呼んでいる。
※係り受けとは、「主語-述語」「修飾語-被修飾語」のように、互いに関連しあった語のつながりのこと。
図2 「クリスマスといえば」の単語マップ
 テキマイ_クリスマス係り受け10位.jpg
上図では上位10件までの係り受けを表示しているが、「ケーキ(34件)」「サンタ(20件)」は順当なところだろう。
意外なところでは、「プレゼント(11件)」や「イルミネーション(9件)」と並んで「シュトーレン(13件)」が入っているところ。(※注 シュトーレンとはドイツの菓子パンで、クリスマスまでの間に少しずつスライスして食べる習慣がある)。恥ずかしながら筆者は知らなかったが、今後はシュトーレンを食べながらクリスマスを待つ習慣が広がりを見せるかもしれない。
シュトーレン
シュトーレン.jpg
【シュトーレン】の生声
・「クリスマスといえばシュトーレンだよ( * ?o? * )?たべれるの嬉しいなあ?」
・「クリスマスといえばシュトーレン♪(食べた事ないけど笑)本格的ですね(^^)」
・「クリスマスといえばシュトーレンですね今年は作ってみたい」
面白いのは「曲(10件)」で、クリスマスのイメージとしてクリスマスソングもそれなりに強い結びつきがあるようだ。
【曲】の生声
・「やっぱクリスマスといえばこの曲ですね」
・「クリスマスといえば、絶対この曲だ。骨太なグルーヴの上にのるヒラヒラボイスがこの頃の特徴」
・「クレイジーケンバンド/クリスマスなんて大嫌い!!なんちゃってクリスマスといえば俺のなかでは
  この曲!クリスマスなんて大嫌いさ笑笑」
 また、「リア充」も9件あり、そこには自嘲や、ネタとしてのクリスマスという気分も感じられる。
【リア充】の生声
・「クリスマスといえばリア充を見せつけられますよねでも大丈夫」
・「クリスマスといえばリア充リア充死ねよ」
・「クリスマスといえばリア充!私だってリア充したい!笑」
・「クリスマスといえばリア充爆ぜて欲しいリア充爆ぜて欲しいといえば非リア辛い非リア
  辛いといえばモテないモテないといえば0(:3 )~ (’、3_ヽ)」
・「冬といえばリア充だろ。クリスマスといえばリア充だろ。ほら、この俺みたいに。」
●ケーキなどの食べ物関係だけでなく、映画や音楽との結びつきも強い

図3は「クリスマスといえば」の係り受けをランキングにしたもの。上位50位まで表示している。
図3 「クリスマスといえば」の係り受けランキング
 クリスマスと言えば係り受け上位24位.jpg
クリスマスと言えば係り受け上位25-50位.jpg
ここでは、「食べ物関係」「音楽関係」「映画・舞台関係」の3つで色分けしてみた。
こうしてみると、「ホームアローン」「くるみ割り人形」「映画」「素晴らしき哉、人生!」など、映画や舞台との結びつきもあることがわかる。
「音楽関係」でいえば、具体的な名前として「マライやキャリー」「ALL I WANT FOR CHRISTMAS IS YOU」が挙がっている。ちなみに50位の「Balulalow」とはベンジャミン・ブリテンの「キャロルの典礼」の中の1曲で、ソプラノ独唱と合唱で歌われるものらしい(筆者ももちろん知りません)。
●まとめ

一口にクリスマスといっても、そこにはいろいろなイメージが付随している。日本では、宗教的な意味合いは少し遠い背景となり、「誰かと過ごす楽しいイベント」になって久しい。とはいえ、ルーツと無関係な仕掛けがなかなか根付かないのは他のイベントと同様だろう。「シュトーレン」が挙がっているのも、ヨーロッパの伝統的習慣というところに目が向けられたのではないだろうか。「目新しいけど由緒があるもの」という意味で、「正統性」「歴史」ということがクリスマスイベントの1つのキーワードかもしれない。