株式会社ジャパン・マーケティング・エージェンシー
企画部 アシスタント・ディレクター 梶山賢一
 現在、韓国仁川で『2014アジア大会』が開催中だ。オリンピックほどの盛り上がりはないようだが、ついチャンネルを合わせてしまう方も多いのではないだろうか。
テレビを見ているうちに「自分でもやってみたい!」と思った方もいるかもしれないが、実際やるまでのハードルはなかなか高い。そんな中、一般の人が最も手軽に始められる運動の1つがジョギングだ。そこで今回はジョギングに焦点をあて、その実態を探ってみることにした。

■分析対象:「ジョギング」という単語を含むブログ。
■対象期間:2014/9/12~9/17
■対象件数:2559件
■分析ソフト:株式会社プラスアルファコンサルティング『見える化エンジン』

≪考察インデックス≫
 1.体重が増えたことによりダイエットを目的としてジョギングを始めている
 2.夜よりも朝走る人の方が多い。走行距離は10kmや5kmと長めの傾向
 3.無理せず気持ちよく走っておりジョギング自体を楽しんでいる人が多いが、
   足腰に不調をかかえている人も見られる
●ジョギングするきっかけや時間帯など、様々な発言がされている

図1-1はブログでの書き込みをマップ化したもの、図1-2は図1-1の一部分を拡大したものである。全体マップは発言全体を俯瞰したいときに有効な図だ。
図1-1 全体マップ
 テキマイ_ジョギング_全体マップ.jpg
図1-2 拡大図
 テキマイ_ジョギング_拡大図.jpg
図1-1を見ると、大きく分けて、「ペースやコースに関する話題」「ダイエットやトレーニング法に関する話題」「時間帯に関する話題」「距離や時間に関する話題」があることがわかる。「ペースやコースに関する話題」を見ると、「マラソン-エントリーする」「マラソン-完走」などとあり、ジョギングにとどまらず本格的に走っている人もいるようだ。
図1-2を見ると、「体重‐増える/体重-落とす」「ダイエット‐始める」などの発言が見られ、これらがジョギングするきっかけになっているようだ。また、「筋トレ」「トレーニング」「ストレッチ」「エクササイズ」「ウォーキング」などの単語もあり、ジョギング以外の運動も並行して行っていると思われる。
●走る時間帯は夜より朝の方が多い。走行距離は10kmが最も多い

図2-1は走る時間帯をグラフにしたもの、図2-2は走行距離をグラフにしたものである。走る時間帯については係り受け関係を元に算出した。
※係り受けとは、「主語-述語」「修飾語-被修飾語」のように、互いに関連しあった語のつながりのこと。
図2-1 走る時間帯
テキマイ_ジョギング_走る時間帯.jpg
※朝型に含まれる係り受け・・・「朝‐ジョギングする」「朝‐ジョギング」「朝‐走る」「朝‐散歩する」「午前中‐ジョギングする」「午前中‐ジョギング」 ※夜型に含まれる係り受け・・・「夜‐ジョギングする」「夜‐ジョギング」「夜‐走る」「夜‐散歩する」「夕方‐ジョギングする」「夕方‐ジョギング」
図2-2 走行距離
テキマイ_ジョギング_走行距離.jpg
走る時間帯は朝型と夜型の両方が見られるが、朝型の方が夜型の約1.4倍になっている。
走行距離では10kmが最も多く5kmがそれに続く。比較的長距離を走っているようだ。
●天気のよい休日に気持ちよく走っている

図3は係り受け上位5つを時系列変化のグラフにしたものである。
図3 係り受け上位語の時系列変化
テキマイ_ジョギング_係り受けの上位時系列変化.jpg
発言数自体は「ジョギング‐行く」が最も多く、以下「天気‐良い」「ジョギング‐始める」と続く。日別では9/14、15が最も多くなっているが、14日は日曜日、15日は敬老の日ということで、休日の天気の良い時にジョギングをしている様子がわかる。
●気持ちよく走ってはいるが、体の故障も出てきている

図4-1は「良い」「楽しい」「気持ちいい」という単語を含む係り受けランキング、図4-2は「痛い」「きつい」「辛い」という単語を含む係り受けランキングである。
図4-1 「良い」「楽しい」「気持ちいい」を含む係り受けランキング
テキマイ_ジョギング_「良い」「楽しい」「気持ちいい」を含む係り受け.jpg
図4-2 「痛い」「きつい」「辛い」を含む係り受けランキング
テキマイ_ジョギング_「痛い」「きつい」「辛い」を含む係り受け.jpg
ジョギングによって精神的な効用を得ているとともに体や体調も快調な様子がうかがえる。一方体の故障も見られ、特に足腰やひざ、足首、かかとなどに問題をかかえている人がいるようだ。
※「足-痛い」「膝-痛い」の原文抜粋
「ウォーキングから始めればよかったものを、いきなりジョギングしたものだから、途中から痛くなった・・・それでもなにくそ!と頑張って1周走り終えたけど、痛めた右ひざの反対側が痛くなった、、、。」
「涼しくなってきたので、久しぶりにジョギングを再開しました。暑い間はほとんど運動していなかったし、体力がかなり落ちていたようで、しばらくぶりに走ったら3kmほどの距離だったのに、息は上がるわ、足は少し痛くなるわでけっこう疲れました。」
「ここ1年ほど前から、少なくとも週に3日は1時間7㎞のスロージョギングを続けていたこともあり、フルマラソンに挑戦すべく練習量を増やしたら、のっけから痛めてしまった。恐るべしフルマラソン。油断大敵前途多難だが頑張るぞ!」
●まとめ

今回のブログ分析から「気持ちのよい天気の中で、無理せずジョギングを楽しんでいる」姿が見られ、ジョギングすることで心身ともに好ましい状態を保っている様子が伺えた。また、単に趣味としてのジョギングだけでなく、マラソンにチャレンジする人もいた。健康維持や他のスポーツへの入り口としてのジョギングの効用を改めて感じることができた。
一方、若干ではあるが足腰に痛みをかかえている人も見られた。これらの人も適切なサポートがあればジョギングを続けるのではないだろうか。
「老化は足から」と言うが、ジョギングは最も手軽な運動の1つ。健康であることは本人のためになるだけでなく社会的にも望ましいことだ。ただ、そうはいっても「わかっているけどなかなか・・・」という人も多い。そういう人たちには、健康への効用よりもまずは「ジョギングは楽しい」ということを伝えるのが有効なのかもしれない。