株式会社ジャパン・マーケティング・エージェンシー
企画部 アシスタント・ディレクター 梶山賢一
『アナと雪の女王』が大ヒットしているが、みなさんはご覧になっただろうか?
5月26日現在、日本歴代興行4位&200億円突破目前まで来ているようだ。

~公開11週目となる『アナと雪の女王』が首位をキープ。土日2日間の成績は動員51万7926人、興収7億33万9600円をあげ、累計動員は1558万人、累計興収は198億円を突破。日本歴代興行ランキングで『千と千尋の神隠し』(304億円)、『タイタニック』(262億円)、『ハリー・ポッターと賢者の石』(203億円)に次ぐ4位に浮上した。早ければ今週中にも200億円を突破し、『ハリー・ポッターと賢者の石』を抜き3位になることも予想される。~(出典:Movie Walker)

今回は『アナと雪の女王』に関するツイッターを分析し、ヒットの秘密の一旦を垣間見てみたい。
■分析対象:「アナと雪の女王」and「見た」という単語を含むツイッター。
ただし、今回は「ネタ的要素」を除外する目的で、公式および非公式のリツイートは分析対象から除外した
■対象期間:2014/5/18~2014/5/26
■対象件数:953件
■分析ソフト:プラスアルファコンサルティング『見える化エンジン』

≪考察インデックス≫
1.公開されてから約3か月経つにもかかわらず、ツイート数は多い。
2.映画への評価は好意的なものが多数。激賞・絶賛の表現もある。
3.歌や映像技術へも今だに言及されている。リピーターも見られる。
●映画公開から約3か月経つにもかかわらず、ツイート数は多い

図1は2014/5/18~5/26のツイート件数の推移を表したものだ。24日、25日の土日はやはり件数が多くなっている。映画公開から約3か月経つにもかかわらず、ツイート数は多い。
図1 2014/5/18~5/26ツイート件数推移
アナと雪の女王_時系列グラフ.jpg
●映画の評価としては好意的なものが多数。激賞ともいえる表現も見られる。

図2は、使用された単語のうち、件数が上位にある単語を配置した「ワードクラウド」というものだ。ここでは上位150件を表示し、件数に比例して単語自体の表示を大きくしている。また、ポジティブな単語は赤色、ネガティブな単語は青色で表示した。
「アナと雪の女王」や「見る」は当然件数としては多いが、赤色で表示されている「良い」「面白い」「楽しい」「感動する」「可愛い」「きれいだ」「好きだ」「最高」など、ポジティブな単語が目につく。
図2 ワードクラウド
アナと雪の女王_ワードクラウド.jpg
ここで、ポジティブな単語の原文を一部見てみよう。

【感動する】
「アナと雪の女王見たー!やばい感動した 」
「アナと雪の女王見た!面白いし、感動するね(^○^)もう一度見たいと思ったww 」
【最高】
「アナと雪の女王(FROZEN) 今まで見た映画の中でも最高」
「今日は家族とアナと雪の女王を見た~めっちゃ面白かったしめっちゃ感動した~オラフ最高~?《*≧∀≦》 」
【良い】
「アナと雪の女王見た!超良かった 」
「今日アナと雪の女王見たけど、想像以上に良かった。始まって3分くらいでもう泣けてきた」
【面白い】
 「アナと雪の女王見た!ちょー面白かった♪」
 「アナと雪の女王2回目見たよ~やっぱり面白かった(≧∇≦)」
【楽しい】
「楽しかった!アナと雪の女王見た! 」

単に「いい映画だった」というに留まらず、期待以上の大きな感動や喜びが感じられているようだ。
●映像の話題の他に、歌についての書き込みも目立つ

 投稿全体の様子はどうだったのだろうか。図3のマッピングでは、単語同士のつながりを見ることで、どんな話題が上ってきたのかが把握できる。
左上と上部には、3Dや字幕や映像の話題が見られる。また、左下を見ると、「感動する」「泣く」などの単語があり、感情を揺さぶられている様子がここからも確認できる。中央下では歌の話題が見られるが、ボリューム自体も大きく、「歌」と「良い」がつながるなど、歌への評価も高いようだ。
図3 マッピング
アナと雪の女王_マッピング.jpg
●1度見るだけでなく、リピートしている様子

図4は、数詞や頻度を表す単語を選択的に表示したもの。これらから、「2回目です」「3回見ました」など、リピートしている様子がうかがえた。
図4 数詞や頻度を表す単語
アナと雪の女王_単語頻度.gif
●まとめ

公開11週にもかかわらず興行成績1位をキープしている『アナと雪の女王』。観客は、そこに感動や楽しさなど、ストーリー自体の面白さを感じているようだった。また、映像技術の素晴らしさや「レリゴー」(Let it go)の主題歌など、ストーリー以外の要素についても今だに話題になっていることがわかった。
「話題の歌がきっかけで映画館に行き、ストーリーに感動して2回目も見てしまう」
そんな様子が想像されたツイート分析だった。