株式会社ジャパン・マーケティング・エージェンシー
代表取締役社長 澁野 一彦

◆「タニタ食堂」の次は「病院食堂発」。新手の健康レシピ本が人気



2010年に出版された「体脂肪計タニタの社員食堂」は、「続・・・タニタの社員食堂」「丸の内タニタ食堂」等シリーズを含めて累計で500万部突破というメガヒットを樹立した。
「500kcal台のまんぷく定食」と副題にあるように、ご飯とみそ汁、主菜と副菜の2品の合計が500キロカロリーに収まる、低カロリー、低塩、低脂肪の(粗食?)定食が31パターン載っている。
体裁はレシピつきの標準的なクッキング本だが、実際に利用している当社の社員たちが顔写真と部署、年齢まで公表して体重の変化を証言し、中には約一年間で15キロ減量できた男性社員も出てきて、"タニタ"ブランドとともにダイエット本としての説得力は絶大である。


そんな中(これだけ脱メタボが日本国民の課題になっている昨今)、ついに"タニタの信頼感"を上回る?究極のダイエットレシピ本が現れた。


~「日本一おいしい! 」と評判の病院食がレシピ化~!
日本一おいしい病院ごはんを目指す!「せんぽ東京高輪病院500kcal台のけんこう定食」

以下書評より抜粋。


「体にはよいが薄味でまずい」という病院食の固定概念を崩す"パンチのある味"が患者さんの間で評判。


ひじき、こんにゃく、きのこ、豆腐などの低カロリー食材でこっそり"かさ増し"してあるから、コクと旨みをアップしつつ、おいしくカロリーオフ。トンカツやハヤシライスなどの高カロリーメニューも驚きのカロリーで作れる! 


著者は「せんぽ東京高輪病院(東京都港区)」の栄養管理室長。
「病院食がまずいというイメージが許せなかった。プライドをかけて作っていますから」。(同室長)
最初のページを捲った本の紹介(「はじめに~」)からしてすごい。


『せんぽ病院のごはんは、栄養学のスペシャリストが献立を考案!
 レストラン出身の調理スタッフが カラダに最高のごちそうを作っています』


同病院のレシピは、動物性脂肪控えで、一食当たり塩分3グラム以下、野菜たっぷり150グラム以上、食材15品目以上がポイント。その上で「味にパンチがあり、低予算で作りやすいように工夫した」(同室長)
カロリー計算もあり、その他「脂肪燃焼」「美肌」「血糖値」「アンチエイジング」など効き目のある効用についてアイコンつきで、とっても使い勝手がよくて、ダイエットにいつも挫折してしまう人でも、簡単、楽しく、お腹一杯食べられてダイエットできる。 


ちまたの料理本と違うのが 病院のプロの管理栄養士が監修している点で、糖尿病をはじめとして生活習慣病などメタボの人や予備軍のダイエット、アンチエイジングにも幅広く対応できるようなメニュー構成になっている。


昨年6月の出版以来反響が大きく、「病院に行けば食べられるの」という声が寄せられ、今では院内の食堂で同じメニューを出している。「昼メシどうする」「病院行く?」という会話がそのうち聞こえてくるかもしれない。



ほかにも都内の病院から「聖路加病院の愛情健康レシピ」や「レストランより美味しいごはんを目指す。 きよせの森総合病院の極上レシピ」が上梓。
また書店で平積みになっているほど人気の「国循の美味しい、かるしおレシピ」は国立循環器病研究センター(大阪)の監修で、「0.1mlまで測れる かるしお(軽塩)スプーン3本セット」まで付録としてついている。


こうした本の体裁は、今までの「糖尿病によい」など管理・指導的な病院食本とは大きく異なり、人気の川越シェフやケンタローのレシピ本のような明るい装丁で、まさに"美食グルメクッキング"と見まがう程の装いになっている。



◆メタボ世代が作る「ゼロ」ブーム」


厚生労働省の調査では、40歳から74歳の男性では、2人に1人が、また女性では5人に1人がメタボリック・シンドロームの予備軍であるというデータが出ており、国をあげて対策強化の動きも加速してきている。


このような動きに対応し、今「ゼロ飲料」「ゼロ食品」が花盛りである。
カロリー、糖質・砂糖、アルコール、脂肪分、コレステロールのいずれかがゼロ。飲んでも、食べても「なかったことにできるゼロ商品」は、メタボを心配する人たちの心理を捉え、一過性のブ-ムでは終わらず、1つの食品カテゴリーとして定着しそうな勢いである。


人間が本能的にうまいと感じる糖分と脂肪分を排除し、それでも美味しいと感じさせるメーカーの製品開発力には感心させられる。また、ビールテイストのアルコール飲料にシジミ900個分のアルコール分解成分のオルチニンを配合するなど痒いところに手が届くサービスぶり。


糖質ゼロの日本酒やロースハム、カロリーゼロのアイスクリーム、脂肪分ゼロの練乳、コレステロールゼロのマヨネーズ、トクホのコーラなど 「嗜好品、嗜好素材のゼロ商品」は、まさに現代人の食への飽くなき欲望と健康・ケアを両立させたいという現代のメタボ社会のニーズを上手に汲み取り具現化している。



~「せんぽ東京高輪病院」の栄養管理室長の発言から(朝日新聞のインタビュー記事)


「レシピ本にとどまらず、各地の病院の食堂で自慢のメニューが食べられるのがベスト。今日の昼食は病院でなんていうのが定着すれば、生活習慣病は激減する」「健康を考えれば、"美味しい病院食"はひとつの理想」。
「病院食」からのイメージは美食・グルメとは大きくかけ離れるが、「ゼロ」ブーム同様、健康という視点で見れば、管理栄養士が作る「病院食」は わかりやすく且つ絶対的な信頼感に繋がる。
『美味しいグルメな病院食』は、「生きるために食べる」時代から、「食べる欲望を満たすために生きる」時代の究極の食の形態なのかもしれない。