株式会社ジャパン・マーケティング・エージェンシー
定性調査部 ディレクター インタビュアー 吉田 聖美

特に寒さが厳しかったこの冬も少しずつ寒さが弱まりつつある気がします。
春の訪れを感じると、気になりだすのが「花粉症」
この時期の店頭の様子を見ても、花粉症に悩む人の多さが推察でき、花粉症対策商品が一大カテゴリーを形成していることを感じます。TVCM、車内広告等で花粉症の薬を目にする機会も増えました。



ドラッグストアでは目立つところに、錠剤から点鼻薬、目薬、マスクとさまざまな花粉症対策商品が並びます。私自身も10年ほど前に花粉症とのお付き合いが始まって以来、飲み薬、目薬とも市販薬を回遊してきました。


市販薬をフル活用した上で、マスクも必須、普段ツーウィークの使い捨てを使っているコンタクトもこの時期だけはワンデ―を使うなど四苦八苦で、この時期を乗りきるためにどれくらいのお金を使っているのだろう、とつい考えてしまいます。
病院でのアレルギー検査で、スギ花粉のアレルギー値がマックスに振れるという現実を目の当たりにしてからは、病院で処方してもらった薬のお世話になっていました。


ところで、花粉症の市販薬、この数年間でずいぶん変化(進化)を感じます。
第一類医薬品が出現し、処方薬と同じ成分を使っている薬が病院に行かなくても手に入れられるようになったのは衝撃的な出来事でした。薬剤師がいる時間帯にしか買えないという制約はありますが、病院に行かなければいけないことと比べると格段に便利になりました。
花粉症への関心の高まりや情報の増加は、市販薬以外のカテゴリーでも感じます。甜茶に始まり、ヨーグルトなど花粉症に効果があるという食材が取り上げられたりします。




そして、私、今年は花粉症のレーザー治療を体験してみました。
モデレーターという仕事、鼻水やくしゃみで対象者に不快感を与えてもいけないし、とはいっても、花粉症の薬で眠くなって頭がぼーっとするのも致命的。また、しゃべる仕事のためか、ただでさえのどを痛めやすいのに薬を飲むとのどが乾燥し、のどを痛めたり、風邪をひく機会が多くなります。


ということで、数年前から、注射やレーザーなど、薬以外の対策を模索していました。
そして、今年、たまたま何かを検索している折に、「最新レーザー治療」を掲げたサイトを目にし、「両鼻の治療が5分程度と短時間で終わり、治療後の疼痛、鼻出血は少ない」「同じような治療を行っている施設は、日本では数多くない」という言葉に魅力を感じ、早速受診してみました。



人が何かを試す(買う)ためには、「試したい理由がある」だけでなく、「試さない理由がない」ことも大事なんだそうです。
私も「最新」「先端技術」といった「試したい理由」だけでなく、「負担が少ない」という「試さない理由がない」ことを提示されたことで「試す」に至ったんだと思われます。
(試してみてダメだったらそのとき考えよう、という性格も多分に後押しをしていますが)


治療自体は、スプレータイプの麻酔を鼻の中に噴射し、麻酔をかけた後、片側ずつ50秒程度の時間をかけてレーザーを照射していきます。鼻の中に真っ赤なレーザーを発する棒を入れ、焼いていく様子には緊張感が漂います。


電子レンジのように鼻腔の粘膜の内側に熱を加えていくイメージという説明を受けました。ちなみに後述する昔ながらのレーザー治療は、電子レンジのように内側に熱を伝道するイメージではなく、焼きごてのように表面を熱するイメージだそうです。


麻酔、施術とも痛みに関しては個人差が大きいとのことで、私はどちらもボロボロ涙してしまったくらい痛かったのですが、特に施術に関しては麻酔の効きにより、ほとんど痛みを感じない人もいるとのこと。痛みは、鼻の奥が熱せられていき、熱が溜まっていく、焦げていくような痛みです。


尚、この治療法、先ほどの「試さない理由」という観点でいうと、すべての人に有効なわけではなく、5人に1人は無効とのことなので、痛みがあるかないかよりも、その成功率の低さが試さない理由となりうる要素かもしれません。


施術後は、鼻腔から口の中にかけて麻酔が残っていますので、少しの間飲食は不可能。不快感も残ります。ただ、30分程度で違和感はなくなりますし、その日の飲酒が制限されていること以外は普段通りの生活ができます。治療に片鼻15分程度かかり、治療後1か月ほどは鼻からカサブタがボロボロ取れてくることもある、といった昔のレーザー治療についての記載を読むと、格段に進歩していることを感じます。

現代病ともいえる花粉症については、今後もより負担がなく、効果が高い治療法、予防法を求めてあくなき探求が続いていくのでしょうね。このあくなき探求が消費欲を押し上げ、カテゴリーとしての成長も叶えているのだと思われます。
 


さて、私が5人に1人の治療が無効な人になってしまうのか、5人に4人の治療が有効な人に入れるのかは、花粉の飛散が激しくなったときに、例年との比較でわかるはず。完全に治る、はなくても、軽減はしていて欲しい。無効だった場合、1か月後に再施術を行えば、無効だった人の2人に1人は効果が望めるとのことです。


それでも100%じゃないのね、、、と思いつつ、あの痛みを思い返すと再度の施術には躊躇する気持ちもありますが、まずは効果が出ていることを祈るばかりです。