株式会社ジャパン・マーケティング・エージェンシー
GI部 ディレクター インタビュアー 吉田 聖美

震災から1ヶ月が経とうとしています。震災からの復興支援を考えるキーワードの一つに、"人と人との「繋がり」"が挙げられると思います。実際、震災の被害の全容が見えた頃から、「繋がり」が今こそ大事、「繋がろう」といった論調が各所で見られていました。
この「繋がり」という言葉を辞書で調べてみました。
 <繋がり>
  1 つながること。また、つながったもの。「文の―」「意味上の―」
  2 結びつき。関係があること。「仲間との―を大事にする」
  3 きずな。「親子の―」

今回の震災で「1.つながること」で優位性を発揮した媒体の1つがインターネットツールのツイッターです。ツイッターは「2.結びつき」を作ることも出来ます。では、「3.きずな」はどうでしょうか。
ツイッターは双方向のやり取りも可能ですが、発信することに主眼がある媒体だと思っています。必ず返信があるとは限りませんし、それを強要する媒体でもありません。
その緩さに心地よさはありますが、私はツイッターでのやりとりを「きずな」というには若干抵抗があります。それは、おそらく私が「きずな=感情のやりとり・感情の往復によって造られるもの」と考えているから、なんでしょうね。
インターネットは「つながる」「結びつく」という意味では優れています。「広さ」と「気軽さ」があり、「きっかけ作り」としても非常に有効なツールです。
ただ、メールのやり取りで妙な誤解を生んでしまったときに、面と向かって話してみたらあっさりと解決したなんてこともありますし、「きずな」まで含めた「繋がり」を構築していくためにはやはり「対面での会話」は外すことが出来ないと考えます。
仕事上でも同様です。当然、メールだけでも仕事はできますし、お伺いする時間を考えたらメールや電話の方が遥かに効率的です。
しかし、直接お会いすることで、「感情」や「想い」といった無機質な文章では得られない人の本質(深さ)を垣間見ることができます。調査に臨む上で、クライアントの方が抱えている「想い」を知ることは非常に大切だと考えています。
もちろん、「想い」に傾倒しすぎない、冷静な視点も必要ですが、双方を理解してこそ有意義なご提案が出来るはず、と考えると、やはりお会いして感情のやりとりを行うというのは大事な過程であると言えます。
ただ、この考え方は、世代や環境によっても異なるのでしょう。
そして、今回の震災を通して、ツイッターの価値が高まったように何かのきっかけをもって価値観は変動していきます。
どのツールが良い、悪いではなく、ツールが多様化している今だからこそ、「ネット」と「対面」双方の良さを意識し、使い分けていくことが求められているのではないでしょうか。