株式会社ジャパン・マーケティング・エージェンシー
DGI 室 ディレクター インタビュアー梅津 順江(ウメヅ ユキエ)

年始は、この時期にだけ現れる大御所漫才師のおかげで、お笑い番組が賑やかになる。
≪中田カウス・ボタン≫≪オール阪神・巨人≫≪今いくよ・くるよ≫≪あした順子・ひろし≫など、絶妙な掛け合いとテンポの良さが面白い。
ボケとツッコミ1.gif
漫才における"ボケ""ツッコミ"には、基本的なものから高度なものまで、いくつかのパターンがあるらしい。
上のネタは、オール阪神・巨人から拝借しているが、Aが"ボケ"で、Bが"ツッコミ"である。この段階では、ボケに対して素直にツッコんでいる。
そして、このネタには、まだ続きがある。
ボケとツッコミ3.gif
これは、もう少し高度になった、いわゆる"ノリツッコミ"というもの。「まっ、そんなもんでしょう」と一度はノッておいて、相手の更なるボケを誘い、最後に大きくツッコむのである。
 普段、インタビューで心がけていることの中に、「自発的に話しやすい雰囲気づくり」と「テンポのよい演出(バックルームを意識)」がある。
インタビューの現場では、ホンネを言いやすいリラックスした雰囲気の中で発言ができるよう、インタビュアーは常に対象者をノラせ、的確にツッコまなければならない。さらに、ある時は、自ら"ボケ"役に扮して、「へぇ~そうなんですか」「よく知らないので教えてください」と、とぼける行為を演じる時もある。
アドリブで、この"ノリツッコミ"を使いこなせると、ミラールームから出てきたクライアントから「今日のインタビューは気づきや発見が多くて、面白かった」と言ってもらえることが多い。
漫才師が舞台のために、日々奮闘努力しているように、インタビュアーも、対象者やクライアントが退屈しないよう、本番に向けて、事前学習を怠ってはならない。
当該カテゴリーやブランドの基礎的な情報や店頭状況を把握することはもちろん、対象者の興味関心の内容や彼・彼女らが使う専門用語などの事前研究、さらに一歩踏み込んで、どのような話し合いが生じるかをもイメージ(シミュレーション)しておくことが、実査を成功させるには大事なのである。
新春の軽快で心地よい"ボケ""ツッコミ"にヒントを得て、有益な一年にできたら・・と、心を新たにした。