株式会社ジャパン・マーケティング・エージェンシー
DGI 室 ディレクター インタビュアー梅津 順江(ウメヅ ユキエ)

"リサーチャー""デザイナー"とは、似通った性質(共通点)が多い。
"リサーチャー"は「地道にコツコツ分析する職業」、一方で、"デザイナー"は「華やかに自分の直感を表現する職業」というイメージが強いかもしれない。
もちろん"リサーチャー"は、数字で認識したり考えたりする能力も必要ではあるが、それに加えて、感性を重視してビジュアルで表現したり、説得力のある文章やグラフで説明したりする"デザイナー"と同じ資質も必要なのである。
"リサーチャー""デザイナー"の共通点を整理すると、
リサーチャーとデザイナー.gif
"リサーチャー"は「数値で物事を考える人間」と思われがちであるが、"デザイナー"同様 「造形や概念(コンセプト)で考える人間」でもあることがわかる。
「デザイナーの方と、同じニオイがするなぁ」と、日頃感じていたのは、職人気質であるということだけではなかった。≪知識・経験やセンスが必要とされる職業≫というより≪思考やスタイルが近い人種≫として、似ている部分が多かったのである。
列挙した中で最も注目したいのは、常に≪イノベーション思考≫を再現しようと試みていること。
つまり、「生活者のニーズやウォンツを具現化するだけでなく、これまで世に存在しない価値を創造するべく、論理思考にとどまらない思考の羽ばたきを大切にしている」点である。
昨今、≪イノベーション思考のエスノメソドロジー(ethno methodology)*≫の可能性をめぐって、ビジネスと学術の相互からの実践的な研究が期待されているが、「"リサーチャー""デザイナー"がタッグを組んだら、今までにない未来の価値を創造できるのではないか」という考えが、ふと浮かんだ。
*≪エスノメソドロジー(ethno methodology)≫
アメリカの社会学者、ハロルド・ガーフィンケル(1917-)の発想。それまでの社会学では発見できなかった様々な
社会秩序現象を研究する方法で、日本には1969年に≪民族的社会学方法≫という名で入ってきた。